臼歯部スライスカットがどうしても上手くいきません
患者様とユニットの位置ポジショニングがなかなか合わず、どうしたら見えるのかと日々疑問に感じています。
ミラーテクニックでなく直視スタイルの医院のためユニット位置付けの目安があればと思っています。
【回答】
ポジショニング難しいですよね。上顎大臼歯部の遠心スライスカットはミラーがないと物理的に見えないかと思います。それ以外の箇所は直視出来ます。
患者様のユニット位置ですが、基本的には私は水平位で倒した後に、ユニットの高さを高くしたり低くしたりするのみで、患者さんの体勢を変えることはしません。
患者さんのお顔の向きを横に向けたり、下顎前歯部の裏は背中を起こした体勢で変えたりといった事を行なっていた時期もあったのですが、患者さんも術者も大変なのでやめました。
多少のミラーテクニック、ユニットの上げ下げは必要ですが、水平位のみで全ての部位のタービンワークが出来ます。
例えば先ほど、下顎の前歯部の裏の話が出てきましたが、患者さんを水平位のまま、ユニットを上に上げ、横から見るようにすると見えます。形成もやりやすいかと思います。
言い換えますと、私も迷ったのですが、患者ポジションを変えなければならないのか?変えずに出来るのか?が決まらないので余計迷いませんか?
一つの方法として、患者体勢を変えずに全ての部位のタービンワークが可能であるとお考えいただくと術者側だけの問題になるのでわかりやすいかもしれません。
水平位で限界迄やってみて、どうしても見えないところは、ミラーテクニックを使う、ユニットを上げてみたり、下げてみたりすると見えてくると思います。
基本的な事は、ブログ記事「ポジショニング」とプレミアムファイルvol.4「インレー治療・ポジショニング」
にて書きましたのでご参考になっていただければ嬉しいです。
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